愛犬との旅行でよくあるトラブル!対処法や予防法を解説

近頃は、愛犬同伴可能な施設や店舗、観光スポットも増えてきました。一緒に宿泊できる施設を確保しておけば、宿泊をともなう旅行に家族の一員である愛犬を連れて行くことできます。どんなところへ行こうか、何をしよう…愛犬との旅行を考えるとワクワクした気持ちになりますね。

しかし、愛犬との旅行は普段と違う場所で過ごすからこそ、予測できないトラブルに見舞われてしまうもあります。トラブルによっては旅行が中止になったり、せっかくの旅行先で嫌な思いをしてしまったりするかもしれません。
この記事では、愛犬との旅行でよくあるトラブルとともに、対処法や予防法を解説します。愛犬との旅行を計画したい人は、ぜひ参考にしてください。

愛犬との旅行でよくあるトラブル8選


リ愛犬との旅行で起きてしまいがちなトラブル、よくあるトラブルを8つ紹介します。旅行先で気持ちよく過ごすためにも、まずはどんなトラブルがあるのかチェックしましょう。

排泄してしまった・トイレを失敗してしまった

トイレトレーニングが済んでいるワンちゃんでも、旅行先や観光スポットなど慣れない場所では不安になったり、緊張してしまったりします。ふだんは排泄のコントロールができるワンちゃんでも、旅行先でうっかりそそうをしてしまったり、トイレに失敗してしまったりすることがあります。

抜け毛で場を汚してしまった

春先など毛の生え替わりの時期や、長毛のワンちゃんの場合、毛が多く抜けてしまうことがあります。予想以上の抜け毛の量で、その場を汚してしまうことも。また、ソファやベッド、カーペットなどワンちゃんの毛がつきやすいところでおすわりや伏せをすることで、抜け毛がついてしまうこともあります。

他のワンちゃんとトラブルになる


愛犬同伴可能な場所には、他の飼い主さんやワンちゃんもたくさんいます。他のワンちゃんと吠え合ったり、喧嘩になったりするのも、旅行先で起きてしまうトラブルのひとつです。

暑さによるトラブル

夏は人間も熱中症に注意しなければいけませんが、ワンちゃんも同じく注意が必要です。特に直射日光が当たりやすい屋外や、人混み、気温が上がりやすい場所では、ワンちゃんも熱中症になってしまうことがあります。
また、ワンちゃんの肉球がアスファルトなどに触れて、やけどしてしまうこともありまるので注意しましょう。

無駄吠えをする

ワンちゃんはいろいろな理由で吠えます。移動中や宿泊先での滞在中などずっと吠え続けることで、騒音などのトラブルに発展することがあります。

脱走する

車のドアや宿泊先のドアの隙間などから愛犬が脱走してしまうこともあります。柵のないオープンな環境の場合、愛犬がそのまま施設の外に出てしまったり、はぐれてしまったりすることもあります。

車で移動中に怪我をする

自動車は個室空間で移動ができるため、他のお客さんにも迷惑をかけることはありません。しかし一方で、正しい対策をしていないと愛犬が自動車での移動中に怪我をしてしまうことがあります。たとえば、急ブレーキをかけたときに座席から転落したり、窓を開けたまま走っていたら愛犬が車の外に落ちてしまったりといったトラブルが起こることもあります。

車酔いする

ワンちゃんも人間と同じく車酔いをします。特に車の中はガソリンやタバコなどいろいろなニオイが充満しています。さらに、車内という環境に慣れていない場合、ワンちゃんが緊張したり、不安になったりするため、さらに車酔いを誘発してしまうことも。

人間の車酔いのサインには吐き気や頭痛などがありますが、ワンちゃんの車酔いのサインには、あくびをする、よだれを出す、震えるなど、一見車酔いとは分かりにくいものが多いようです。また、ワンちゃんは人間のように言葉でコミュニケーションが取れない動物。「気持ちが悪い」などが伝えられないため、気がつかないうちに車酔いの症状がひどくなってしまうこともあります。

トラブルを回避&予防するための対処法を解説


愛犬との旅行は、いろいろなトラブルが起きる可能性があります。「周囲に迷惑をかけたり、愛犬を体調不良にしたりするなら、旅行はあきらめた方がいいかも」と思う飼い主さんもいるかもしれません。
しかし、旅行先で起きる可能性のあるトラブルは、あらかじめ準備をしておくことで回避したり、予防したりできます。

愛犬との旅行前にやっておきたい、トラブルを回避&予防するための対処法を解説します。

排泄や抜け毛は対策&すばやく処理!

長時間トイレに行けない場合には、あらかじめ愛犬のトイレを済ませておきましょう。トイレに失敗してしまいそうなときには、マナーパンツやマナーベルトを使うのもおすすめです。

抜け毛に対しては、ブラッシングをしておくことで抜け毛の量を防げます。洋服を着るのを嫌がらないワンちゃんなら、洋服を着せることで抜け毛防止ができます。

もしも、うっかりそそうをしてしまったり、抜け毛がついてしまったりしたら、すみやかに処理をしましょう。排泄物を片付けるためのマナーポーチやビニール袋、消臭スプレーを用意しておきます。マナーポーチは排泄物を入れても周囲にニオイが漏れないものを選べば安心。抜け毛は粘着テープを使って取り除きましょう。

すばやく片付けるために、ペットシートや汚れてもよいタオルを多く用意しておくのもおすすめです。

ノーリード以外の場所ではリードを付ける


愛犬同伴の場所で過ごすときには、ノーリードが認められている場所以外はリードを付けましょう。リードを両手で短く持つことで、他の犬と吠え合ったり、喧嘩したりといった突然のトラブルにも対応ができます。

滞在先ではクレートやカートのなかに入れる

滞在先では、愛犬をクレートやカートの中に入れるようにしましょう。柵がないオープンな場所でも、あらかじめクレートやカートに入れておくことで脱走を防げます。脱走癖のあるワンちゃんや、ヒート中などで興奮状態にあるワンちゃんには、特に有効です。

また、旅先の慣れていない場所でも、自分の居場所であるクレートやカートがあるとワンちゃんも安心して過ごせます。

滞在先に着いたらしばらく大人しくする

宿泊先の部屋に着くと、愛犬が不安がってうろうろしたり、人の話し声に反応して吠えてしまったりすることがあります。滞在先に着いたら、すぐに外出するのではなく、しばらくその場にとどまりましょう。宿泊先なら部屋でおやつなどを与えて休息させる、キャンプ場やグランピング施設などの場合は、周りの状況を見せるためにお散歩をして回るのもおすすめです。

無駄吠えをしないようにしつけておく


ふだんは大人しく聞き分けの良いワンちゃんでも、はじめて訪れる場所では緊張したり、不安になったりすることで無駄吠えしてしまうことがあります。あらかじめ無駄吠えをしないように旅行前にしつけをしておきましょう。

無駄吠えをしないようにしつけるには、以下の方法が有効です。
・ワンちゃんがひとりになる時間を減らす
・似たシチュエーションでがまんできたらほめるなどトレーニングをする。
・旅行当日はぐっすり眠れるようにする
・おもちゃやおやつを持参する

旅行先では、ワンちゃんは不安になりがちです。不安が無駄吠えの原因となります。ふだんひとりでのお留守番に慣れているワンちゃんでも、できるだけひとりになる時間を減らしてあげましょう。

はじめての旅行やはじめて訪れる場所では、飼い主さんとワンちゃんふたりきりではなくご家族や友人など他の人も同行するのがおすすめです。人間が入浴の時間をずらしたり、食事を交替でとったりすることで、ワンちゃんがひとりになる時間を少なくできます。

また、不眠も無駄吠えの原因です。運動不足になると眠れなくなるため、旅行当日は思い切り運動させて、夜ぐっすり眠れるようにしてあげましょう。ドッグランなどの施設を利用したり、走り回れる場所のある滞在先を選んだりするのもおすすめです。ふだんと同じく、旅行中でも変わらずお散歩もさせてあげましょう。

最後に、どうしても無駄吠えがおさまらないときの最終手段として、おもちゃやおやつを用意しておく方法も有効です。ふだんは、しつけの観点からおもちゃやおやつで無駄吠えを止めてしまうのはNGですが、旅行先では、周囲の人へ迷惑をかけないことが最優先です。最終手段として、吠えるのを止めさせるためのおもちゃやおやつを用意しておくのも良いでしょう。

車での移動は正しい方法で行う


自動車で移動する場合、キャリーに入れるのが可哀そうなどの理由でつい抱っこしながら運転していませんか。愛犬と一緒に自動車で移動するときには、愛犬はキャリーに入れるか、犬用シートベルトを着けるようにしましょう。キャリーや犬用シートベルトを使うことで、愛犬が座席から転落したり、飛び出したりなどの事故を防げます。車の窓は開けっぱなしにしないのも重要です。

公共交通機関や車に慣れさせておく

長時間の移動の場合、公共交通機関や車を使うことになります。はじめて公共交通機関や車を使って移動する場合、長時間だと愛犬が緊張したり、不安になってトイレを失敗したり、車酔いをしたり、無駄吠えをしたりする原因となります。

旅行先でいきなり公共交通機関や車を使って移動するのではなく、あらかじめ少しずつ公共交通機関や車での移動に慣れさせておきましょう。

まとめ


愛犬との旅行先でよく起きがちなトラブルと、対処法や予防法を紹介しました。あらかじめトラブルへの対策をしておけば、愛犬と旅行先でトラブルなく楽しく過ごせるようになります。トラブルへの対処のための準備や持ち物が多く大変…というときには、必要なサービスやアメニティがそろった愛犬同伴専用施設を利用するのもおすすめです。しっかり準備をして、愛犬との旅行を楽しみましょう。