【簡単すぐできる】犬の暑さ対策5選!シーン別の予防方法も解説!

犬は暑さに弱い動物です。体温調節が苦手な上に、暑さに弱いので真夏の過ごし方には注意しなければいけません。特に最近では猛暑が多く、外に出ることが危険なほどの暑さですよね。愛犬を暑さから守るために、日頃から暑さ対策を徹底する必要があります。

中でも短鼻犬は特に暑さに弱い犬種ですのでしっかりとした暑さ対策が必要です。こちらでは簡単にすぐできる暑さ対策についてご紹介しますので、チェックしてみてください。

犬は暑さに弱い?予防と対策が必要な理由

犬は、外で元気に過ごしているイメージがありますよね。しかし、人間よりも暑さに弱い生き物なのです。犬の皮膚も人間と同じ「表皮・真皮・皮下組織」の3層構造からなっています。一番表面にある「表皮」は、犬の場合人間の3分の1ほどの厚さしかないのでとても弱くデリケートなのです。

一番外側にある薄い表皮は紫外線や外気などの変化に弱く、影響を受けやすいと言えます。また肌の構造だけでなく、その他にも暑さに弱い理由が以下になります。

犬は体温調節が苦手

犬は汗をかかないため、体温調節が苦手です。体温を調節するためには「パンティング」という呼吸を行います。パンティングとは、口を開けてハッハッと呼吸をすることを言います。

そして、犬の汗腺は肉球部分のみにしかありません。そのため、呼吸を浅くして唾液を蒸発させることで熱を逃し、体温を下げているのです。犬がパンティングをしている時は、暑さを感じているサインなので、しっかりと水分を取るなどの対策をしましょう。

人間よりも犬の体感温度は高い

犬は地面に近いため、人間が感じている暑さよりも体感温度が倍近く高いのです。体温調節が苦手な犬にとって暑さを感じているということは、熱中症のリスクも高くなるので注意しましょう。

特にアスファルトは温度が上昇しているので、肉球部分が火傷をしないように散歩の時間帯を選んだり、足を暑さから守る対策を施すことが大切です。

簡単にできる犬の暑さ対策5選!

犬を飼う際に、暑さ対策は必須条件です。そこで、今すぐできる簡単な暑さ対策をご紹介します。犬だけでなく、ペットを飼う上で暑さ対策は必須なので、熱中症などの症状が出る前にしっかりと対策をしましょう。

犬の暑さ対策①エアコンをつけっぱなしにして室内温度の調節をする

最近では、厳しい暑さが続いているためエアコンは必須ですよね。家の中は熱がこもりやすく、高温多湿の環境は熱中症を引き起こしやすくなるのです。特に犬を飼っている家は、暑さ対策のために1日中エアコンをつけておく必要があります。

自分が感じる体感温度ではなく、犬の目線に合わせた温度調節を心がけてください。エアコンの設定温度はその日の気温によっても変わりますが、25°〜27°を目安に設定し、犬用冷感マットを敷くなどの対策をして快適な環境を整えてあげましょう。

犬の暑さ対策②早朝など日光が出ていない涼しい時間帯に散歩をする

犬の散歩の時間帯は飼い主の時間に合わせるのではなく、愛犬が暑さを感じることなく歩きやすい時間帯を選びましょう。特に真夏の暑い時期は、午前中でも日が昇っている頃には気温も上がっています。できれば早朝などの涼しい時間帯を選び、毎日犬の散歩をしてあげましょう。

暑さを感じる時間帯の散歩は、熱中症のリスクも高まります。散歩中にフラフラしたり、呼吸が荒くなったりした場合は熱中症の症状が出ている可能性もあります。その際はしっかり水分を取り、体を冷やしてあげてください。無理に動かさずになるべく早めに帰り、犬の脇の下や首など部分的に冷やすなどの対処をし、早めに病院で診てもらいましょう。

散歩中に熱中症の症状が出ないか不安な場合は、凍ったペットボトルを水分補給として持っていくなどの工夫をしてみてください。凍った水なら少しずつ溶けて水分補給もでき、熱中症の症状が出た場合に冷やすものとして使うことができます。

暑さ対策③こまめな水分補給ができるような環境を整える

家では、いつでも水分補給ができる環境が整っていると思います。しかし、夏は普段よりも多めに水分を取れるような工夫が必要です。家ではケージの部分だけでなく、犬が普段いるお気に入りの場所や暑い時に涼んでいる場所などに水を置いておく方法もおすすめです。

特に気温が高い日は、普段よりも少し冷たい水を用意してあげると美味しそうに飲んでくれます。キンキンに冷えた水よりは、少し冷たいと感じるくらいの温度にしてあげてください。水がなくなっていたらすぐに補給し、空の状態をなくすように対策をすることが重要です。

暑さ対策④日陰をつくり風通しを良くする

家の中でも日光が当たる場所と、日陰の部分があると思います。夏は特に日差しが強く、日が出ている時間も長いため、常に日陰のエリアを確保しておきましょう。家に飼い主がいる間はカーテンなどで遮光をしながら風通しを良くするように対策をし、空気の入れ替えもしてあげてください。

暑さ対策⑤被毛を短くカットし涼しくしてあげる

毛の長い犬は、熱が体にこもりやすいので夏はサマーカットをして熱を逃げやすくしてあげる工夫が必要です。犬は体温調節が難しい分、自分の毛で体を温めたりしています。夏に毛が抜けるのは、熱を逃すためでもあります。普段のお手入れとしてトリミングをすると思いますが、夏は、涼しげなサマーカットも暑さ対策の方法としておすすめです。

しかし、短くしすぎには注意が必要です。毛は肌を外気から守る役割もあるため、涼しくしてあげようと地肌が見えるくらいまでの短さにしてしまうと逆に直射日光で肌にダメージを与えてしまう可能性もあります。部分的に短くするなどプロに相談しながら、適度な長さで可愛くカットしてあげてください。

【シーン別】犬の暑さ対策と予防方法を解説

犬の暑さ対策は、散歩の時や日常生活などシーンごとに異なるのでその時にあった対策をしてあげることが大切です。人間と同じで夏バテで食欲がなくなったり、熱中症の症状が出てしまったりなど、症状が出てからでは遅いのです。

症状が出る前に、予防と対策をすることで夏でも元気に快適な生活を送ることができます。こちらではシーンごとに簡単にできる暑さ対策をご紹介しますので、チェックしてみてください。

犬の散歩の時の暑さ対策

夏の散歩は、犬にとっても過酷です。特に35°Cを超えるような猛暑日だとアスファルトは60°Cを超えている可能性もあります。そんな中を犬が素足で歩くと、肉球は火傷をしてしまいます。また地面から近い犬にとってアスファルトの照り返しは、猛烈な暑さを感じるはずです。

真夏に安心して散歩をするために時間帯をずらすことはもちろん、様々な方法があります。
・ペット用の靴を履かせて散歩をする

・冷感グッズで体を冷やす

・こまめな水分補給をさせる

ペット用の靴はいろいろなデザインが販売されていますが、犬やペットに合わせて歩きやすいものを選んであげましょう。また靴に履き慣れていないうちは、散歩に行く前に履き慣らしてあげましょう。犬用の冷感グッズは、特に短鼻種の犬種には必須となるアイテムです。

日常生活での暑さ対策と熱中症予防に必要なもの

熱中症や夏バテは、散歩などで外に出た時以外でも起こります。家で過ごしている時など、日常生活の中でも暑さ対策が必要です。室内の温度はエアコンや除湿機で温度調節をし、適度な温度を保つことが大切です。

また西日など日光が入りやすい部屋の場合は、ブラインドやカーテンを閉めて直射日光を避けましょう。しかしずっと密室状態も良くないので、適度な換気も必要です。またペット用の冷感マットを使用したり、夏バテ対策を意識した食事管理などもおすすめです。夏バテに効果のある食材として、「豚肉・トマト・きゅうり・スイカ」などが挙げられます。

留守番中の暑さ対策と便利グッズ

飼い主が留守中には、室内の温度調節に気をつけましょう。留守中には何か起きてもすぐに対処することができないため、万全の準備が必要ですね。犬が留守番する際にチェックすべき対策はこちらです。

・水の量は満タンになっているか

・エアコンの温度確認

・ケージの場所は日陰になっているか

こちらは必ず確認してから出かけましょう。最近ではペットの見守りカメラなど、便利なグッズが販売されているので、そういったものを使用して留守中のペットの状態を見守ることも一つの方法です。またスマート・ペットハウスなどのアイテムは、温度と湿度を管理するセンサーが内蔵されたペット用のハウスなのでとても便利です。自動で快適な温度調節ができ、アプリと連動しているため外出先でも温度調節が可能になります。

旅行中や外出時の暑さ対策に便利なもの

外出先や旅行先で熱中症になってしまった、なんてことにならないように予め暑さの予防をしましょう。外出先にもよりますが、クールネックや犬用の靴下は暑さの予防策としてとても便利です。また、外出する時間帯にも気を配ってあげると愛犬も快適に過ごすことができます。

お出かけの時に便利なグッズがこちらです。

・クールマットやアルミプレートのひんやりグッズ

・保冷剤がつめられるバンダナ

・凍らせた保冷剤

・凍らせた水

・クール素材のウェア
など、すぐに用意できるひんやりグッズがあります。クールマットやアルミプレートは、クレートやケージの中に敷いてあげましょう。ドライブなら携帯用扇風機も暑さ対策としてとても便利です。

犬の暑さ対策を徹底し、快適な夏を過ごそう

犬の暑さ対策について、簡単にできる方法をご紹介しました。

犬は人間よりも暑さに弱く、体温調節が苦手な動物なので飼い主がしっかりと暑さ対策を徹底してあげましょう。特に熱中症が気になる季節は、散歩に出る時間帯や家での過ごし方にも気をつけなければいけません。簡単にできる方法として、水分補給と室内の温度調節、サマーカットなどの対策があります。

また散歩の時間・日常生活・留守番中などのシーンごとによって対策は変わりますので、その時にあった対策をしてあげましょう。最近では留守番中の見守りカメラなど、愛犬をいつでも見守れるようなアイテムが販売されています。愛犬にあった対策を考え、いつも元気に過ごせるような快適な環境を作ってあげてくださいね。