遵守すべき旅行中の愛犬のルール&マナー6選!事前にトラブルを予防しよう

最近では愛犬と旅行に行く人が増え、犬同伴OKなホテルや旅館も増えています。しかし、中にはペット同伴をNGにしている宿泊先も増えているのです。ペットの受け入れをやめてしまう理由として、宿泊施設が定めたルールやマナーを守らない人が増えているということが考えられます。

楽しく愛犬と旅行に行くなら知っておくべきルールがあり、マナーを守って楽しむことが大切ですよね。そのため、最低限のマナーは知っておかなければいけません。こちらでは、旅行中の愛犬のルールやマナーを解説します。

旅行前に準備しておくべきこと

まずは、事前に準備や確認しておくべきマナーをご紹介します。しつけが必要なものもありますので、旅行の計画を立てる前に愛犬のマナーを確認し事前にトラブルを予防しましょう。

トイレのしつけ

愛犬と旅行に行く際には、トイレのしつけは必須でありマナーとして大切です。トイレシートの上で排泄させることが一番ですが、外でしかトイレをしない犬もいますよね。また、いつもはできているのに環境が変わるとできなくなる犬もいますので、そういった場合の対応も重要です。

旅行中に外でトイレをする場合は、決められた場所での排泄になるので宿泊先で事前にルールを確認しましょう。周囲への配慮やホテルの外観を汚さないためにも、トイレのマナーはしっかりと守りましょう。

狂犬病とワクチンの予防接種

旅行前に、狂犬病や混合ワクチンの予防接種を済ませておくことはマナーとなっています。旅行先のドッグランや宿泊先ではペットの同伴OKな場所であっても、予防接種済み証明書を提示することがマナーであることがほとんどです。

証明書を持っていないと旅行先の施設を使用できないこともありますので、旅行前に必ず接種をして証明書を忘れずに持参しましょう。

旅行前にシャンプーをする

旅行前には、犬も身だしなみとして体を清潔にすることはマナーであり、周りへの配慮として大切です。事前に、トリミングサロンでしっかりとキレイにしてもらうのも良いでしょう。旅行前に予約が取れなければ、自宅でキレイにシャンプーをしてあげましょう。また、普段からノミやマダニなどの予防薬を投与しておくこともマナーとして大切です。

予防薬を投与していない場合は、他の動物から写ってしまう可能性もありますので注意しましょう。旅行前にノミやマダニに寄生していないか確認したい時には、トリミングサロンや獣医さんに診てもらうことで確認できます。

宿泊先の犬のサイズを確認する

旅行先のホテルや旅館のペット同伴OKな場所でも、犬のサイズが「中型犬・大型犬」など限定されている場合もあります。また、犬種が限定されている場合もありますので、必ず事前にチェックしましょう。

遵守すべき旅行中の愛犬のルール&マナー6選

愛犬と旅行するときのマナーやルールはしっかり守り、安全に旅行を楽しみたいですよね。こちらでは旅行中や宿泊先でのマナーについてご紹介します。家では普通にしていることでも、旅行先のホテルや旅館では気をつけなければいけないこともありますので、マナーをしっかりと確認しましょう。

マナー①客室で愛犬を一人にしない

宿泊先の部屋では、なるべく愛犬を一人にしないことはマナーとして大切です。普段は家で大人しく留守番できる犬でも、環境が変われば不安から粗相をしたり吠えたりすることもあります。また、宿泊先の部屋の備品を壊してしまうかもしれません。

宿泊先によっては愛犬が飼い主のそばで待っていられるように、ダイニングにもペット同伴OKな場所や脱衣所にリードのフックがある場所もあります。しかし、一緒に連れて行けない場所の場合は、なるべく交互にお風呂や食事に行くようにして一人にさせないようにしましょう。

どうしても部屋でお留守番をしなくてはいけない場合は、クレートやケージを持っていくと便利です。そして旅行前に慣れない環境の中でも一人でお留守番ができるように、ケージに慣れさせておくなどのしつけが必要です。ケージなどは、あらかじめ準備してくれている宿泊施設もあります。

マナー②愛犬をベッドやソファーの上に乗せない

旅行先のホテルや旅館では、愛犬を飼い主が寝るベッドやソファーに乗せることは基本的に禁止であり、乗せないことがマナーです。愛犬と普段から一緒に寝ている場合でも、旅行先では禁止というルールになっている場所がほとんどです。もし一緒に寝たい場合は事前にスタッフの方に相談することで、犬もOKな仕様に変更してくれるところもあります。

また、宿泊先の売店で専用のカバーが販売されているところもあります。基本的には、犬専用のケージやクレートが用意されていますので、マナーを守り決められた場所で寝かせるようにしましょう。いつもと違った環境で寝られないかもしれないという不安がある場合は、いつも使用しているケージなどを持参し使用してあげると良いでしょう。

マナー③ホテルのバスルームのタオルを犬用に使わない

旅行先では犬用のアメニティもいろいろ準備されていますが、飼い主のために準備されたタオルは使わないことがマナーです。犬に使用すると毛が付いてしまい、犬の毛は取れにくく不衛生な状態になってしまいます。

旅行先でプールや海などで遊ぶ予定がある場合は、犬用のタオルは多めに持参しておくと良いでしょう。

マナー④トイレの場所を確認する

旅行先で、まずトイレの場所を確認し決められた場所ですることはマナーとして重要になります。普段から室内でトイレをしているなら、部屋の中でトイレシートの設置場所を事前に確保しましょう。犬によっては環境が変わると粗相やマーキングをしてしまう可能性もあるので、部屋に着いたら慣れるまでは愛犬をしっかりとみてあげてください。

外でしかトイレをしない犬の場合は、旅行先のマナーを守り決められた場所で済ませるようにしましょう。地面や建物を汚してしまわないように周囲に配慮しながら、万が一汚してしまった場合は適切な処理が必要です。

またトイレに失敗してしまわないか不安な場合は、マナーベルトやおむつを着用させることも一つの方法です。

マナー⑤ゴミは持ち帰る

旅行先で出たゴミは、持ち帰ることが基本的なマナーです。トイレシートやうんちなどのゴミは、必ず飼い主が責任を持って持ち帰りましょう。ペット同伴OKの宿泊先には、ペット専用の処理容器が用意されている場合もあります。その時は処理容器に捨てさせてもらい、特に処理する場所がない場合は持ち帰ることが一般的なマナーとなっています。

持ち帰ることを前提に考え、消臭効果のあるバッグなどを準備しておくと便利です。

マナー⑥証明書は忘れずに持っていく

犬と旅行に行く際には、予防接種の証明書はマナーとして必ず持参しましょう。また宿泊先やドッグランなど、証明書がないと利用できない可能性もあるので事前に確認が必要です。観光地や旅行先では、周りへの配慮と自己防衛としても予防接種は必ず行いましょう。

もし愛犬が1歳未満で全ての予防接種を終えていない子犬の場合、他の犬との接触は控える必要があります。また、他の犬で1歳未満の子犬がいる場合も同様に接触を控えた方が良いでしょう。

旅行先のホテルに着いたらまず行うこととは?

宿泊先に到着したら、すぐに部屋で寛ぐのではなくまずは以下のことを行いましょう。

宿泊先に入る前に外でブラッシング

宿泊施設に入る前に、愛犬の毛をブラッシングしてあげることもマナーとなっています。ドッグランなどで遊んだ後は、体にノミやダニが付着している可能性もありますので、ブラッシングをしっかりと行いましょう。宿泊先によっては、足洗い場や足拭き用のタオルを用意してくれているところもあるので、指定の場所で洗いましょう。

犬の抜け毛が広がってしまう可能性もあるので、周りに配慮しマナーを守りながら行いましょう。

宿泊先のオーナーさんに宿泊先のルールを教えてもらう

旅行先では、それぞれの施設や場所でのルールがあります。宿泊先に到着したらまずはそのホテルや旅館のルールを教えてもらいましょう。トイレの場所はもちろん、ペットが出入りできない場所もあるはずです。また食事の時は一緒に連れて行って良いのか、犬が遊べる場所はあるのか、なども確認しておくと便利です。事前にルールを確認しておくことで、トラブルを予防することができます。

部屋に愛犬の居場所を作ってあげる

旅行中はいつもと環境が変わるので、愛犬が落ち着く居場所を確保してあげることも必要です。寝る場所やトイレはもちろん、安心できる場所として普段使っているタオルケットやクッションなどをおいてあげると良いでしょう。

またクレートやケージを持参したなら、水飲み場や犬がご飯を食べる場所なども確保してあげましょう。マナーを守るために、犬を安心させてあげてトラブルを事前に予防することも重要です。

旅行中に起きやすいトラブルとは

旅行中にマナーを守ることはもちろんですが、予想できるトラブルは事前に予防することが大切です。こちらではトイレの失敗や無駄吠えなど、犬と一緒に旅行をする際に起きやすいトラブルについてご紹介します。

トイレに失敗してしまう

トイレトレーニングは、旅行前にクリアにしておきたい課題ですよね。しかし、普段から上手にできている犬でも環境が変われば、失敗してしまうこともあります。旅行先で施設内に入る際や宿泊先についたら、まずはトイレを済ませてから入ることはマナーとして覚えておくと良いでしょう。
またどうしても不安な場合は、マナーパンツなどを持参すると安心です。マナーパンツを嫌がってしまう犬なら施設内に入ってから落ち着くまではつけておき、落ち着いてきたらマナーパンツは外してあげましょう。

落ちているものを誤飲してしまう

旅行先でイベントを行っていたり、屋台が出ている場所を歩く際には特に誤飲には注意しましょう。屋台が並んでいる場所では食べ歩きをする人も多く、いろいろなものが落ちている可能性があります。食べ物だけでなく、串や爪楊枝など飲み込んではいけないものが落ちていることも考えられます。

混雑している場所に遊びに行く際には、周りの人に配慮しながら愛犬からはなるべく目を離さないようにしてあげましょう。旅行先で体調を崩してしまっては大変です。また小型犬の場合は踏まれてしまう可能性もあるので、しっかりとみてあげてください。

知らない人の声や音に反応して吠えてしまう

宿泊先の部屋では、周りの声や物音がたくさん聞こえますよね。慣れない場所にいると不安や警戒心から無駄吠えをしてしまう可能性もあります。犬と一緒に旅行に行く前には、無駄吠えのしつけをしっかりとしておくことはマナーとして大切です。

ホテルの部屋に着いたら、まずは犬が落ち着くまで部屋で休憩をとりましょう。休憩している時間には、犬と一緒に遊んだりおやつをあげたりして部屋は安心できる場所という印象を与えてあげてください。愛犬が部屋で落ち着いてきたら部屋の外を歩いたり、部屋に戻ってきたりという行動を繰り返し行い、犬を慣れさせてあげると良いでしょう。

万が一愛犬が部屋から外に出てしまったら

旅行中の宿泊先で、万が一愛犬が外へ出てしまったときのためのマナーとして「待て」をしっかりと訓練しておくことも必要です。「待て」は周りへの配慮だけでなく、愛犬を守るためにも必要なしつけです。

そして万が一のことが起こらないように、ドアを開けておかなければいけない時には必ずリードに繋いでおきましょう。また、クレートやケージを持参している場合は愛犬を入れておき外に出ないようにしておくことが重要です。

愛犬との旅行ではマナーをしっかり守り思いっきり楽しもう

愛犬との旅行中に確認しておくべきルールとマナーについてご紹介しました。旅行に行く際には旅行先の下調べも必要ですが、愛犬が楽しく過ごせるようにマナーを守ることも重要です。

旅行前には愛犬の「トイレ」や「待て」、「無駄吠え」などのしつけは必ず行いましょう。また普段は上手にできているトイレでも、環境が変われば失敗することもあります。もし失敗してしまった場合は、速やかにスタッフに報告しスムーズな対処を心がけましょう。

マナーはみんなが安全に楽しむためにあり、一人でもマナーを守らない人がいるとその場が使用できなくなる可能性もあります。マナーがあることで、たくさんの人が利用しても安全に楽しむことができるのです。決められたマナーの中で、楽しい旅行の思い出を作ってくださいね。