移動手段や犬種別のおすすめ移動グッズと選び方を解説

愛犬と一緒にどこか遠くへ旅行やお出かけをするときには、公共交通機関や自動車を利用することになります。
お散歩のときには、ワンちゃんの首輪にリードをつけたり、体にハーネスをつけたりしますが、それと同じように、公共交通機関や自動車で愛犬と一緒にお出かけをする際には、快適な長距離移動に欠かせない移動グッズが必要になります。
そこで今回は、これから愛犬と旅行やお出かけをお考えの方に向けて、利用シーンや犬種別のおすすめ移動グッズとその選び方を解説します。

愛犬とのお出かけに役立つ3つの移動グッズ


愛犬を連れて公共交通機関を利用したり、または自動車で移動したりするときには、移動方法や犬種によって、次の移動グッズのいずれかが必要になります。
・犬用スリング
・犬用キャリー
・自動車用シート
ここでは、それぞれの移動グッズの特徴や使えるシーンについて解説していきます。

犬用スリング

犬用スリングとは、飼い主さんが愛犬を抱っこしたまま移動できる犬用の抱っこ紐。それぞれの商品に耐荷重があり、主に子犬や小型犬に使用します。
飼い主さんはワンちゃんを連れていても両手が使えますし、ワンちゃんにとっては飼い主さんと密着できるので安心感が生まれます。
ただし、公共交通機関によっては使用できないことも。また長時間使用していると飼い主さんの肩や腰には負担がかかることもあるので、注意が必要です。

犬用キャリー

犬用キャリーは、中に犬を入れて持ち運びができるアイテム。小型犬や子犬はもちろん、中型犬以上で公共交通機関や自家用車を利用するときに使用できます。
キャリーの材質や形、持ち運びの仕方もさまざま。ただし、利用する公共交通機関によっては持ち込める犬用キャリーに規定を設けている場合があります。
そのため、購入する際は、よく利用する公共交通機関で使用できるのかをあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

自動車用シート

自動車用シートは、自動車で愛犬と一緒に移動するときに座席に設置するシート。一般的に自動車で愛犬と移動する場合、車の汚れや飛び出し防止といった衛生面・安全面などを考慮してキャリーを使うケースが多いのですが、ワンちゃんがキャリーを嫌がる、またはワンちゃんが大型犬でキャリーに入らない場合があります。そんなときに活躍するのが、自動車用シートです。

それぞれのアイテムを使う前に注意しておきたいこと

ご紹介したワンちゃん用の移動グッズは、遠出のお出かけや旅行の際にとても便利なアイテムです。ただこれらを使う上で大切なのは、普段から使っておくこと。例えば、ワンちゃんが自動車に乗り慣れていない場合、旅行だからといきなり乗せてしまうと、普段と違う環境に戸惑ったり、落ち着きをなくしてしまったりすることがあります。そのため、お出かけや旅行を計画する際には、事前にそれぞれのアイテムを使って、公共交通機関や自動車に慣れさせておくことが大切です。

犬用スリングを選ぶときのチェックポイント


次に、愛犬の移動グッズを選ぶ際のポイントについてお話しします。
まずは、犬用スリングです。どんな点に注意して選ぶのが良いのでしょうか?

コンパクトなものなら持ち運びがしやすい

犬用スリングには、軽量かつコンパクトになるアイテムもあります。使用しないときに、折りたたんでかばんに入れることができれば、荷物になりにくく、使いたいときにはさっと取り出せて便利です。ふだんのお散歩などにも活用できますね。

長時間の移動は蓋つきのものがおすすめ

犬用スリングには、蓋なしのものと蓋つきのものがあります。公共交通機関を利用する場合、または長時間の移動の場合は蓋つきのものを選びましょう。愛犬がスリングの中から飛び出してしまうのを防ぐことができます。
なお公共交通機関を利用する場合には、使用時に愛犬の頭が出る、または上部が出てしまうスリングは禁止されているところがほとんどです。飛び出す心配はなくても、蓋つきのものを準備するようにしましょう。

飛び出し防止機能をチェック

犬用スリングには、ほとんどの商品に愛犬の飛び出しを防止する機能がついています。首輪やハーネスとスリングを連結できるナスカンつきのものが一般的です。やはり、おとなしいワンちゃんであっても、いつもと違う環境にいると、どんな行動をとるか予測ができません。そのため、犬用スリングは、飛び出し防止機能がついているものを選ぶと、飼い主さん自身も安心できるでしょう。

耐荷重をチェックしておく

犬用スリングにはそれぞれ耐荷重が決まっています。使用する愛犬の体重に合ったものを選びましょう。
また飼っているワンちゃんが小型犬で、成犬になってからも使い続けたいときには、成犬になったときの体重を想定した犬用スリングを選ぶと、長く使うことができます。

犬用キャリーを選ぶときのチェックポイント


次は犬用キャリーです。キャリーにはソフトタイプとハードタイプがあり、どちらにもそれぞれのメリットがあります。選ぶポイントは、移動時間の長さとワンちゃんの体重です。

短時間の利用ならソフトタイプも

犬用キャリーには、やわらかい素材でできたソフトタイプと、樹脂などの素材でできたハードタイプがあります。ソフトタイプの犬用キャリーは、軽くて持ち運びがしやすいため、気軽に使えて便利です。折りたたんでコンパクトにし、かばんに入れられるものもあります。
ただし、ソフトタイプは愛犬を中に入れている状態で底が安定しないという特徴があります。10~15分置きに愛犬の位置が適切かどうかチェックし、場合によっては位置を変えなければいけないため、ソフトタイプは、短時間での使用に適していると言えるでしょう。

長時間の移動はハードタイプを選ぶ

2時間以上電車に乗るなど長時間愛犬をキャリーの中に入れて移動する場合は、底が安定しているハードタイプの犬用キャリーを選びましょう。ソフトタイプよりも重量がある分、耐久性も高く、衝撃に強いのも魅力です。
ハードタイプの犬用キャリーは、滞在先でのケージやドッグコット代わりにも使えます。普段の生活でも利用し、ハードタイプの犬用キャリーで過ごすことに慣れれば、お出かけや旅行の際にワンちゃんがキャリーの中に入るのを嫌がることはなくなるでしょう。そうすれば愛犬との移動はさらに快適になりますね。

飛び出し防止機能をチェック

キャリーに入っている状態の犬は、身動きが取れません。万が一飛び出してしまったら、飼い主さんがとっさに対応するのは難しいため、首輪とスリングを連結できるなど、愛犬の飛び出し防止機能がついているかどうかは必ずチェックしておきましょう。
ほかにもキャリーのなかに愛犬にあたってしまう部品はないか、外からの衝撃が加わっても問題はないかなど、愛犬への安全性についても、チェックしておきたいですね。

耐荷重(適正体重)をチェックしておく

犬用キャリーは、愛犬の体重に合ったものを選ばなければいけません。商品によって「耐荷重」と「適正体重」と表記が異なるため注意しましょう。耐荷重は、「耐えられる重さの数値」、適正体重は「キャリーを使用するのに適している犬の体重」です。表示をしっかり見てキャリーを選ぶようにしてください。

犬用の自動車用シートを選ぶ時のチェックポイント


自動車で移動したいけれど、我が家のワンちゃんはキャリーを嫌がる。大型犬でキャリーに入らない。そんなお悩みを抱えている飼い主さんもたくさんおられるのではないでしょうか?そんなときはワンちゃん用の自動車用シートがおすすめです。

後部座席用が使いやすい

ワンちゃん用の自動車用シートは、助手席用と後部座席用があり、はじめて使用するときには後部座席用がおすすめ。自動車に慣れていないワンちゃんを助手席に乗せてしまうと、興奮したり不安になってしまったりして運転の邪魔をしたり、エアバッグを誤作動させたりする場合があるからです。後部座席なら運転している飼い主さんに手が届きにくいため、運転の妨げになるようなことはありません。また、ワンちゃんも後部座席のスペースをゆったり使うことができるので、比較的快適に過ごすことができます。

安全機能をチェック

自動車の中で過ごしていると、後部座席から転落する、座席の間に足を挟んでしまうなど、といった事故やトラブルが発生してしまうことがあります。自動車用シートも、ほかのアイテム同様、安全機能がついているものを選びましょう。
後部座席用のシートには、設置すると前席との隙間を埋めて転落を防止するタイプのものや、ワンちゃんが飛び出さないように、シートと首輪を連結できるハーネスがついているタイプのものがあります。

隣に同乗者がいるかをチェック

ワンちゃんと一緒に家族や友人を乗せる場合、同乗者と一緒に使える車用シートを選びましょう。例えば、赤ちゃんや子どもが同乗する場合は、後部座席にチャイルドシートやジュニアシートを設置する必要があります。犬用の自動車用シートの中には、後部座席に、ワンちゃんだけを載せる場合の車用シートと違い、シート中央にチャックがあって、前列の座席を覆う部分を半分だけ下におろして使えるものがあります。こうした商品なら、チャイルドシートやジュニアシートをワンちゃんの隣に設置することが可能になります。

お手入れしやすいものを選ぶ

ワンちゃんを自動車に乗せるとき、足の裏に少し泥がついていたり、水遊びの後で濡れていたりする場合があります。シートは、お手入れしやすいものを選びましょう。
例えば、撥水加工が施されているものなら、シートに水や汚れがついてもさっと拭き取るだけでお手入れができます。ワンちゃんのニオイや毛がつくのが気になる場合は、使用後に洗濯機で丸洗い可能なシートを選ぶと、次も気持ちよく使えますね。

寂しがりやさんにはメッシュつきのものを

車用シートには、後部座席と前席の間に飛び出し防止の板や仕切りが付いているものが多くあります。ただ、板や仕切りのせいで飼い主さんの姿が見えないと、不安を感じてしまうワンちゃんも…。
そんな寂しがり屋のワンちゃんにはメッシュタイプのものがおすすめ。板や仕切りがメッシュなら、後部座席にいても飼い主さんの姿を見ることができます。また、飼い主さんもワンちゃんの姿が見えれば安心できますよね。
またメッシュつきのシートには、冷房や暖房が後部座席のワンちゃんに届きやすいというメリットもあります。

まとめ


今回は、愛犬とのお出かけや旅行に必要となる移動グッズを、利用するシーンや犬種に応じた選び方をあわせてご紹介しました。やはり遠出をするとなると、利用する移動手段やワンちゃんの性格に応じた移動グッズが必要になります。特に長時間の移動は、飼い主さんにもワンちゃんにも負担がかかってしまうことが多いため、アイテム選びはとても重要です。お互いが快適に過ごせる移動グッズを見つけて、ワンちゃんと楽しい時間を過ごしてください。

※本コラムは、2021年12月現在の情報に基づいて作成されたものです。